「エギングを始めたいけど何をそろえればいいかわからない。タックルや餌木の選び方は?」
今回は、これからエギングを始めようと思っている方やエギングビギナーの方に向けたタックル(道具)選びをご紹介していきたいと思います。
目次
- 1.そもそもエギングとは?
- 2.アオリイカの生態と釣れる時期
- 3.エギングにおすすめのタックル(ロッド・リール)選び
- 4.PEラインとリーダーの太さと選び方
- 5.初心者におすすめのエギ(ルアー)5選
- 6.あると便利なおすすめの小道具
- 7.最後に
1.そもそもエギングとは?
エギングとは、「餌木(エギ)」と呼ばれるルアーを用いてイカを釣る方法です。
餌木とは漁師がイカを漁獲するための漁具であり、それが派生し今の様々な形の「エギ」となったのです。
エギングはアオリイカをはじめ、コウイカ、ケンサキイカなど様々なイカを釣ることができます。
また、イカ独特の小気味よい引きもエギングの醍醐味です。
2.アオリイカの生態と釣れる時期
エギングのメインターゲットとなるアオリイカの生態と釣れる時期についてお話します。
実はアオリイカは「年魚」と言われる、1年で寿命を迎える生き物なのです。春に沿岸部の浅場で産卵したアオリイカは1年を様々な場所で過ごします。
寿命が短いという事もありエサを捕食すれば捕食量に応じて大きくなるため、成長スピードがすさまじく早い生き物です。
そんなアオリイカは初夏に卵から孵ると浅場の藻場などを利用して外敵から身を守りながら成長します。
夏の終わりには「新子」と呼ばれるほどの大きさ(全長10~15センチほど)まで成長します。
※地域によっては資源確保のため新子の捕獲は禁止されている事もあるので気を付けましょう。
初秋~晩秋にかけてはエギングのベストシーズンに突入します。コロッケサイズやトンカツサイズと呼ばれる食べごろサイズのイカがよく釣れる時期です。
この秋の時期(9月末~11月末頃)がエギングでアオリイカを狙うアングラーが、こぞって釣り場に押し寄せる時期なのです。
冬のエギングは難易度が高く、イカは沖の水温の安定する場所を求めて回遊するため岸から釣れる数が少なくなります。
そして春になると大きく成長したアオリイカが産卵のため再び浅場に戻ってくるのです。1キロや2キロの大型のイカは春に釣れることが多いです。
3.エギングにおすすめのタックル(ロッド・リール)選び
次にエギングのタックル(ロッドとリール)の選び方についてお話します。
ロッド
ロッドは比較的軽いものを選びましょう。
エギングは他の釣りとは違い、ロッドを大きくしゃくりあげる誘いが必要なため重いロッドだと長時間しゃくることがしんどくなってきます。
長さも様々ですが、初心者の方はエギングロッドの平均と言われている8.5フィート前後のロッドを選ぶようにしましょう。
ロッドの硬さも重要です。MH(ミディアムヘビー) M(ミディアム) ML(ミディアムライト)などなど様々な硬さがあります。
初心者におすすめの硬さは、パワーとしなやかさをバランスよく兼ね備えているML(ミディアムライト)が最も扱いやすいでしょう。
リール
続いてはリール選びです。リールもロッドと同様になるべく軽いものを選ぶようにしましょう。
大きさは、スピニングリールの2500番~3000番サイズを目安に考えましょう。
4.PEラインとリーダーの太さと選び方
次にエギングにおけるラインの種類と太さについてお話します。
釣りにおけるラインにはいくつか種類があります。ナイロンライン、フロロカーボンライン、PEラインなどなど。
エギングでのイカのアタリは魚ほどガツンと分かりやすくありません。微弱で繊細なアタリをしっかりと感じ取ることが必須になります。
そこでエギングでは小さなアタリも明確に取れるPEラインを使用しましょう。
PEラインとは極細の繊維を編み込んで作られたラインの事で、伸びが少なく感度、直線強度ともにラインの中ではかなり強いです。
その反対に、根ズレや摩擦には非常に弱いので海中のストラクチャーなどに引っかかると高確率でラインブレイクしてしまいます。
そこで使用するのがリーダーと呼ばれるPEラインの先端から数メートル分だけナイロンラインまたはフロロカーボンラインを結束する方法です。
PEラインとリーダーには特殊な結束方法が必要になります。慣れるまでは簡易的に結束できるリーダーも販売していますのでこちらもおすすめです。
続いてはラインの太さです。エギングにおいてラインの太さはかなり重要です。
一般的にPEライン0.6号~1号あたりが使用されることが多いです。リーダーに関してはフロロカーボンラインの1.5号~1.75号が比較的よく使用されます。
5.初心者におすすめのエギ(ルアー)5選
エギ(ルアー)って種類が多くてどれを買えばいいのかわからない方もいらっしゃるかと思います。
そんな方のためにまずは最初に買うべき5つのエギをご紹介します。
エギ(ルアー)の選び方
まずエギの種類の前に大きさの選び方をご説明します。
基本的には2.5号~4号までのエギラインナップがあります。その中でもオーソドックスに使用できるエギサイズは3号です。
3号のエギをベースに考えると、どのシーズンでも活躍できるサイズとなります。
初心者におすすめのキーワードは『扱いやすい・オーソドックスタイプ・コスパがいい』の三点を頭に入れておきましょう。
では筆者がおすすめする厳選エギを5種類ご紹介します。
① ヤマシタ 『エギ王シリーズ』
② デュエル 『パタパタシリーズ』
従来のエギ形状では出せない凸凹ボディにより、強い波動を発生させ、その波動でイカを誘うルアーです。
根がかりしにくい工夫もされている点がGood!
③ メジャークラフト 『餌木蔵シリーズ』
適度に水の抵抗を与えるサイドエッジボディーにより、微妙な潮の変化を感じることができます。
また、しゃくりやすいようにバランス設計されたエギになっています。
④ ダイワ 『エメラルダスシリーズ』
ラトル仕様と呼ばれる、波動を発生させることで、広範囲のイカにアピールすることができるエギです。
安心のエメラルダスシリーズということで、こちらもおすすめです。
⑤ エギリー 『ダートマックス』
他のエギの場合、先端部にあるラインアイを上方に配置することで、軽いしゃくりで簡単に特異なダート(エギを横方向に移動させるアクション)を発生させることができます。
同時にフォール姿勢の安定や、根掛かりの減少といったメリットもあり、人気で品切れのルアーとなっています。
エギの種類やカラーラインナップは様々ですが、釣具店によっては「この場所では○○カラーが釣れています。」など
ヒントとなる情報はたくさんありますので、よく行く海ではどんなカラーが釣れるのかしっかりリサーチしましょう。
6.あると便利なおすすめの小道具
釣り具は揃ったけど、いざイカを釣り上げたときにどう処理すればいいかわからないと困りますよね。
次に、あったら便利なおすすめの小道具をご紹介します。
イカ絞めピック
イカを釣り上げた際にイカを素早く絞めるための道具です。
鮮度のいい状態で持ち帰ることがイカを美味しく頂くうえで重要です。
釣具店のエギングコーナーにたくさん置いてあります。
ジップロック
イカは魚と違いヌメリや墨袋があります。普通のビニール袋では敗れる可能性があるため
厚めのジップロックなどを利用しましょう。
100均のものでも厚さは充分です。
ランディングネット
時には思わぬ大型のイカがヒットしたりします。
その時にロッドの力で抜き上げるのが困難な場合があります。
そういう場合はランディングネットを利用し慎重にイカを掬いましょう。
7.最後に
アオイカは釣って楽しい、食べておいしいターゲットです。
秋になると釣り場がイカ狙いのアングラーでいっぱいになるほどの人気者なのです。
最初の一杯を釣り上げるまでが難しい釣りですが、初心者の皆様がこの記事をご覧になって
イカ釣りの楽しさを感じていただければ幸いです。
ぜひエギングにチャレンジしてみてくださいね。
<参考>筆者プロフィール
【釣りの経験年数】
約20年
【経験のある釣りジャンルと経験年数】
オフショアジギング◎
ショアジギング
ティップランエギング
ショアエギング◎
アジング◎
※◎…メインで得意とする釣りのジャンル
【経験の多い釣り場、地域】
明石近海
神戸沖堤防
淡路島
日本海(舞鶴〜福井県)